内科一般とは
内科は呼吸器、循環器、消化器、脳神経など、多くの専門分野に分けられます。 クリニックの役割はそれらの専門分野の初期治療を広く行うことにあります(プライマリケアと言います)。 したがって、当診療科を受診する患者さんの多くは、風邪(発熱、鼻水・鼻詰まり、喉の痛み、咳・痰など)や気管支炎などの呼吸器感染症、腹痛、嘔吐・吐き気、下痢などの消化器症状、胸痛や背部痛、動悸・息切れ、呼吸困難、めまいなど循環器や肺の異常が疑われる症状による急性の体調不良を訴えて来院されます。
また異常部位の特定ができない体調不良の患者さんも少なからずおられますが、このような方でも診察、検査を行い異常部位の特定、治療へのアプローチに努めております。
いずれの場合にも専門診療科による対応が必要だと判断すればすぐに高次医療機関あるいは専門クリニックへ案内します。
慢性疾患
長期的な治療が必要とされる慢性疾患の外来管理は内科医の出番です。
代表的な慢性疾患としては高血圧症、脂質代謝異常症、糖尿病、高尿酸血症が挙げられますが、これらについても外来にて症状の推移・治療効果を見ながら投薬を調整していきます。
また不健康な生活習慣(過食、運動不足、ストレスの過剰、喫煙や過度の飲酒など)が蓄積され、生活習慣病を引き起こすと考えられる場合には生活習慣改善のお手伝いをさせていただきます。
アレルギー疾患
全世界においてアレルギー疾患は増加し続けています。
代表的疾患には気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹などがありますが、例えば気管支喘息であれば、我が国の患者数は1000万人とも言われております。
また代表的なアレルギー性鼻炎である花粉症については、2023年4月に岸田首相が「我が国の社会問題である」と関係閣僚会議で発言しております。
気管支喘息は吸入ステロイドや長時間作用型β2刺激薬などの抗喘息薬の普及により重症者は減ったものの、依然一定の割合で難治例があり、毎年1000人以上の喘息死亡者がいます。
特に高齢者での重症喘息は相変わらず多く、喘息死の80%以上は75歳以上となっております。
最近、気管支喘息の治療に生物学的製剤(バイオ)が導入されました。
今までの治療薬でコントロール不良な症例への投与が勧められております。
また花粉症やダニアレルギーについては舌下免疫療法が普及しつつあります。
これらの新たな治療薬により難治性アレルギー患者さんの治療効果、生活の質の改善が見られております。
治療にお困りの方は是非当クリニックで主治医にご相談ください。